歯周病110番【お悩み解決室】

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歯周病治療は比較的新しい分野であり、医院によって考え方も処置方法も異なります。患者様にとっては分からないことや不安が多い分野ですから、以下では「歯周病治療にまつわるトラブルと対処法」をご紹介します。同様のトラブルを抱えていらっしゃる方は、歯周病専門医の立場から見た対処法を参考にしてください。

歯周病治療にまつわるトラブルと対処法

歯周病で歯医者に行ったら、「抜いたほうがいい」と言われた。
歯周病が重度まで進行した場合は、抜歯を選択することがあります。ただし、抜歯するという判断が常に正しいとは限りません。歯を残したまま治せるのがいちばんですから、安易に抜歯をする前にセカンドオピニオンを仰いでみるのがいいでしょう。
入れ歯のバネをかけている歯がグラついていたので歯医者に行ったら、顎の骨が少なくなっていると言われた。これって歯周病のせい?
部分入れ歯でバネをかけている歯には大きな負担がかかるため、長い間使用していると顎の骨が吸収されることがあります。また入れ歯のバネ周辺には歯垢が溜まりやすいため、歯周病にかかりやすい条件にあります。一度、歯周病検査を受けることをおすすめします。
ブラッシング指導ばかりで治療してくれない。
歯周病治療はプラークコントロール、つまりブラッシングが重要です。短期間で改善が見られる病気ではありませんので、根気よく丁寧にブラッシングに取り組む必要がありますが、症状や進行段階によっては別の処置を選択したほうがいい場合もあります。信頼できる歯周病専門医にセカンドオピニオンを仰いでみるのがいいでしょう。
歯石除去を受けたら歯ぐきが下がって隙間ができ、食事のたびに食べものが挟まる。
歯石除去を行うと、歯石があった場所にスペースができるのはもちろん、歯ぐきの腫れが引くことで隙間ができます。そこに食べものが挟まってしまうことは珍しいことではありません。しかし、挟まったままにしておくとそこに歯垢が溜まって歯周病が再発してしまいますので、きちんと除去することが大切です。どうしても気になって隙間をなくしたいのであれば、被せ物をして隙間をなくすなどの方法もありますので、担当医に相談してみましょう。
処置を受けると歯ぐきの腫れは治まるが、数ヶ月経つとまた腫れてくる。
歯周病治療では、歯周ポケットの洗浄などの処置で症状を軽減させます。しかし、それで細菌が全滅するわけではありません。しばらくして歯周ポケットのなかの細菌が繁殖すると、再び炎症が進行して歯ぐきが腫れてくるのです。毎日丁寧にブラッシングをして、処置直後の口腔内環境を維持できるようにしましょう。
「被せ物が合わなくなったために歯周病になっている」と言われた。
被せ物や詰め物は、経年とともに磨耗するなどして合わなくなってきます。そうなると歯との境目に歯垢が溜まり、歯周病の原因になるのです。被せ物・詰め物がある歯は特に注意してブラッシングを行うともに、定期的に歯科医院でメインテナンスを受けるようにしましょう。
歯ぐきからの出血がひどく、特に親知らずの周辺からの出血が多い。歯ぐきも赤くなっている。
歯周病が疑われますが、親知らずの周囲の炎症かもしれません。少なくとも、お口のなかが健康でないことだけは確かですから、まずは歯科医院で診断を受けましょう。
歯周病治療中に妊娠したけど、大丈夫?
妊娠中は歯周病が悪化しやすく、歯周病は早産や低体重児出産のリスクを高めます。ただし、妊娠中でもしっかりプラークコントロールを行っていれば問題はありません。ホルモンバランスの影響で歯ぐきに炎症が起きやすくなりますが、しっかりとプラークコントロールができていれば歯周病の進行に影響するおそれは少ないとお考えください。
歯周病の治療ということで歯石を取ったが、歯がしみた感じがする。
歯周病治療においては、歯周ポケットのなかに付着した歯石を取り除きます。歯石を取ると神経に近い歯の根の部分が露出するため、冷たいものがしみやすくなります。
ブラッシングをしっかり行い時間とともに落ちついてくる事もありますが、しっかりブラッシングを行わないと歯は抜けてしまいます。
状況に合わせてご相談ください。
次回改善が見られなければ外科手術すると言われて怖い……。
歯周病治療における外科手術には、腫れた歯ぐきを除去する、歯ぐきをめくって歯根にこび り付いた歯石を除去するなど様々なパターンがあります。いずれにしても、しっかりと麻酔をして手術しますので怖がる必要はありません。またむやみに意味のない外科手術を行う事もありません。必要であればしっかり説明を行い重要性を分かって頂いてから行っています。
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